「昨日、あんなにしたのに」
「今日は俺の誕生日だからね。飯食う時間以外は、ベッドでヒナと裸で過ごすことになってんの」
「う、嬉しいけど、ケーキ買ってお祝いしたいです」
「ヒナに生クリームのせて? それなら食う」
「ウサギさん、それはちょっとエッチでは」
「フルーツとアイスクリームならいい?」
フルーツとアイスクリーム……。ごくり、唾を飲んだ。
バナナを口にする私をウサギさんが後ろから攻めたてながら「バナナと俺、どっちが美味い」なんて聞いてきて。
「バナナも美味しいけど、ウサギさんも美味しいです」とか言ったりして、いやーん。
想像しただけで鼻血が出そう。
「ちょっと試してみたいかも」
「何を試したいんだ?」
「バ、バナナとか」
ドキドキしながら答えると、なぜかウサギさんはうつ伏せになり、手足をバタバタさせた。
「エロい、エロ可愛いーっ」
「す、すみません」
「バナナのアイスクリーム添えなら、すぐにでも用意できるぞ、ほら」
ウサギさんは自分の下半身を指さした。
「キャーッ、ウサギさん、エッチ過ぎます」
ウサギさんをパシパシ叩いていると。
「ん? ウサギさん、今、何か聞こえませんでした?」
「いや?」