ウサギとヒナ 第五話 邪魔者

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「昨日、あんなにしたのに」
「今日は俺の誕生日だからね。飯食う時間以外は、ベッドでヒナと裸で過ごすことになってんの」
「う、嬉しいけど、ケーキ買ってお祝いしたいです」
「ヒナに生クリームのせて? それなら食う」
「ウサギさん、それはちょっとエッチでは」
「フルーツとアイスクリームならいい?」

 フルーツとアイスクリーム……。ごくり、唾を飲んだ。
 バナナを口にする私をウサギさんが後ろから攻めたてながら「バナナと俺、どっちが美味い」なんて聞いてきて。
 「バナナも美味しいけど、ウサギさんも美味しいです」とか言ったりして、いやーん。
 想像しただけで鼻血が出そう。

「ちょっと試してみたいかも」
「何を試したいんだ?」
「バ、バナナとか」

 ドキドキしながら答えると、なぜかウサギさんはうつ伏せになり、手足をバタバタさせた。

「エロい、エロ可愛いーっ」
「す、すみません」
「バナナのアイスクリーム添えなら、すぐにでも用意できるぞ、ほら」

 ウサギさんは自分の下半身を指さした。

「キャーッ、ウサギさん、エッチ過ぎます」

 ウサギさんをパシパシ叩いていると。

「ん? ウサギさん、今、何か聞こえませんでした?」
「いや?」

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