恋の時間ですよ 第10章 クリスマス

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十二月のビックイベントと言えば、やっぱりクリスマス。社員食堂で聞こえてくる話題もそれよりの話が多かったりする。

「ユキ君とクリスマスデートか、羨ましい」

ぼそっと林さんが呟くと。

「今からでも遅くないよ。あんたも合コン参加して彼氏作れば?」

三島さんがスプーンで林さんを指す。

「いやよ、面倒くさい」

「林さん、好きな人はいないんですか」

林さんは、にっこり笑って「いるわよ。ユキ君とか真理さんとか」と返す。それって、はぐらかしているようにも思えるんだけど。

「土方さん、ここでいいかしら」

「ああ」

林さんがギョッとする。隣のテーブル席に土方部長と岩田さんが座ったせいだ。林さんは部長を嫌っていて、見掛けただけで嫌悪感丸出しの顔をするんだよね。

「土方さん、クリスマスはどうされるんですか」

「別に予定はない、って言うより、クリスマスはやらないんだ」

部長は、クリスマスはやらない人なのか。隣の席から聞こえてくる話に、つい聞き耳を立ててしまう。

「やっぱり、行こうかな。合コン」

突然、林さんがわざとらしいほど大きな声を出した。さっき、面倒くさいって言ったのに。まるで誰かに聞かせるみたいに・・・・。誰かって、誰?まさか、部長?もしかして、林さんと部長って、過去に何かあったのかな。昔、付き合ってたとか?

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