恋の時間ですよ 第9章 君の体にメロメロ

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頬に、おでこに、肩に、指先にキスが落ちる。そして唇にも。

生まれたままの姿で抱き合って、何度もキスを繰り返しながら、私はユキ君に溶かされていった。

誰も触れたことのない場所にユキ君がキスをした。そして指を滑らせる。まるで壊れモノを扱うかのように優しく、本当に優しくしてくれた。

「痛くしたらごめんな」

ユキ君を受け入れるだけで精いっぱい、全然余裕のない私は知らず知らず、ユキ君の腕や背中に爪痕を残していて。みみず腫れや引っかき傷が痛々しい。

「ごめんね。痛いよね」

彼の腕を撫で撫で。

「舞は、もっと痛い思いしたんだから、気にすんなって。それより、舞」

「何?」

「一緒に朝風呂入ろう。水着なしで」

「えーっ、やだよ」

「ふーん、嫌なのか。これでも?」

ニヤリと笑って、クルッと背を向ける。バサッと足元に落ちた浴衣。

「は、背筋、あひゃっ」

肉体美を見せつけられ、ふにゃっとなった体、力が入らない。

「ほら、おいで。たっぷり俺の体触らせてやるから、な」

「は・・・はひ」

ずるいよ、人の弱みに付け込んで。私を軽々抱き上げて、チュッとキス。

「ホント、いいこと知ったわ」

もう抵抗出来ない。朝から彼氏と嬉恥ずかし、裸のお付き合い。

それからは、事あるごとにシャツのボタンを外して胸板チラつかせたり、バスケの練習の後、わざと私の前で着替えて上半身を見せる彼に、翻弄されております。

 

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