もっとしっかり触っていいよ、と言うので今度は掌広げて背中、肩、お尻を撫で撫で。ああ、もうたまらん。鼻息荒くなっちゃう。胸の奥が、騒いでいる。ギュッと抱き着いて、ユキ君の広い背中に唇を押し当てた。
「ユキ君、大好き」
「舞ちゃん」
「うん」
「それは、反則だろ」
「えっ」
「モロ反応した」
苦笑いする彼。
「ご、ごめん」
ユキ君が、ゆっくりと正面を向く。
息を飲んだ。美しくて。自分にはない男性のそれすらも素敵に思えた。男らしい反応も魅力的で、ちっともいやらしさを感じない。
ユキ君が両手を広げる。
「来て、舞」
その胸に飛び込むように抱き着いて胸板に顔をすりすり。うわーん、もう時間とめて欲しい。膝裏に腕を回し、ユキ君が軽々と私を抱え上げる。
フッと零れるような笑みを浮かべて。
「本当、こんな女、知らねぇわ」
「嫌い?」
「んな訳ねぇだろ。どんどんお前にはまってく感じ。好きなだけ触らせてやるから、他の男に見惚れんなよ」
それは、難しいかも。だって、バスケチームの人たちは肉体美の人が多い。あれを見て、見惚れるなと言われても。
困って返事出来ずにいると。
「後でたっぷり体に覚えさせたるわ」
「何を?」
「俺にだけ反応するようにだよ」
そう言って、私の首筋を噛んだ。