恋の時間ですよ 第9章 君の体にメロメロ

小説
Pocket

もっとしっかり触っていいよ、と言うので今度は掌広げて背中、肩、お尻を撫で撫で。ああ、もうたまらん。鼻息荒くなっちゃう。胸の奥が、騒いでいる。ギュッと抱き着いて、ユキ君の広い背中に唇を押し当てた。

「ユキ君、大好き」

「舞ちゃん」

「うん」

「それは、反則だろ」

「えっ」

「モロ反応した」

苦笑いする彼。

「ご、ごめん」

ユキ君が、ゆっくりと正面を向く。

息を飲んだ。美しくて。自分にはない男性のそれすらも素敵に思えた。男らしい反応も魅力的で、ちっともいやらしさを感じない。

ユキ君が両手を広げる。

「来て、舞」

その胸に飛び込むように抱き着いて胸板に顔をすりすり。うわーん、もう時間とめて欲しい。膝裏に腕を回し、ユキ君が軽々と私を抱え上げる。

フッと零れるような笑みを浮かべて。

「本当、こんな女、知らねぇわ」

「嫌い?」

「んな訳ねぇだろ。どんどんお前にはまってく感じ。好きなだけ触らせてやるから、他の男に見惚れんなよ」

それは、難しいかも。だって、バスケチームの人たちは肉体美の人が多い。あれを見て、見惚れるなと言われても。
困って返事出来ずにいると。

「後でたっぷり体に覚えさせたるわ」

「何を?」

「俺にだけ反応するようにだよ」

そう言って、私の首筋を噛んだ。

小説更新、諸々のお知らせはtwitterで

PVアクセスランキング にほんブログ村