恋の時間ですよ 第9章 君の体にメロメロ

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お風呂の後は、部屋で夕食。運ばれてきた蟹料理に大興奮。
ぷりぷり蟹刺しは甘く、熱々の天ぷらはジューシーで、ふっくらホクホクの焼きガニを堪能。茹でガニ、甲羅焼き、蟹味噌、まさに蟹尽くし。デザートまで、たどり着けるだろうか?

「美味しいーっ」

贅沢この上ない料理を堪能した、その後は。

「お腹痛い」

食べ過ぎに苦しんだ。

「動けない」

パンパンのお腹。はちきれそう。針を刺したらパーンッて。

「無理して食うから」

「だって、どれも美味しいから。うーん、苦しい」

「ちょっと、ベッドで休憩するか?」

「うん」

ホント、苦しい。よろよろしている私をユキ君が抱き上げる。

「連れてってやるよ」

「ありがとう」

ダブルベッドに寝かされ、隣にユキ君も寝転んだ。

「大丈夫か?」

布団まで掛けてくれて、優しい。

「うん、ちょっとしたら、消化すると思う」

さらにお腹に手を当てて撫でてくれるとか、優し過ぎでしょう。

「ちょっと、帯ゆるめた方が良くね?」

そう言って、腰脇でリボン結びしていた帯をほどく。浴衣の中に手が入ってきて思わず。

「あひゃっ」

変な声が出た。超恥ずかしい。

「ぷっ、なんつー声出してんだよ」

「だって、手、入れるから」

「こんな苦しがってんのに、襲ったりしねぇよ。直接摩ってる方が、いいだろ?」

「・・・世話ばっかり掛ける女で、ごめんね」

「もう慣れた」

「いつも、いつも、すみません」

「いいから、寝ろ」

ユキ君の手、心地良い。うつらうつら、いつの間にか本当に寝てしまっていた。

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