恋の時間ですよ 第3章 気になる存在

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いったい、何なの?
確かにユキ君はイケメンだけど。それにしてもこんな騒がれるほどモテるなんて・・・・。

「ああっ、煩い。言うと舞に怒られる関係だよ」

投げやりな言い方。いや、それより怒られる関係って意味不明でしょう。

「それ、どういう意味ですか。やっぱり付き合っているってこと?」

ほら、言わんこっちゃない。

「あの」

否定しようと口を開いた私をユキ君が自分の方へと引き寄せた。私も周りもユキ君の行動にびっくり。

「ちょっと、ユキ君」

回された腕を外そうとしたが、鋼のようでびくともしない。しかもユキ君の胸板が背中に触れてぞわぞわする・・・。
耳に息を吹きかけられ「うひゃっ」変な声まで飛び出した。だめだ、力が入らない。完全にへにゃへにゃ状態で、まるでマタタビを与えられた猫。

「パンツ見せた関係って言ってほしい?」

ギクッ、小声で脅され体が硬直。

「見せたくて見せた訳じゃ」

「就職出来たのは、俺のお陰だろ」

「そ、それは」

あのまま帰っていれば、今でも店でお好み焼いていたはずだ。面接出来たのはユキ君のお陰・・・。

でもだからって、誤解されるようなことを言わなくても・・・・。

「ちょっと通してくれないか」

女性社員がパッとテーブルを離れ、道を開けた。甘いため息を漏らし、うっとりした表情で、声の主を見つめている。

「探したんだぞ」

真理さん?

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