恋の時間ですよ 第7章 フェティシズム

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つい最近出来た恋人は学生の頃、その長身を活かしバスケ部に所属していた。卒業後は社会人サークルに参加、今もバスケを続けている。

そして毎週土曜、ユキ君が練習の後、バスケ仲間を店へ連れて来るようになった。体が大きい彼らはありがたいことによく食べる、飲む。商売繁盛、ユキ君に感謝。ひたすら鉄板の前でお好みと焼きそばを焼いている。忙しい!なのに、お母ちゃんたら。

「きゃーっ、触らせて」

「いいスよ」

鍛えた体に興奮。仕事そっちのけ、彼らが来くるとホールへ出て、なかなか戻って来ない。働け、ババア。

「鷹羽君、腹筋凄いわね」

中でも一番のお気に入りはキャプテンの鷹羽さん。ツーショットの写真まで撮って店の壁に貼っている。キャーキャー騒いで、まるでアイドル扱い。

「お母ちゃんっ」

カウンターの中からお母ちゃんを呼んだ。

「ちょっと、焼いといて。トイレ行きたい」

トイレへの前まで行くと、バンッとドアが開き、ドンッとかたい物にぶつかった。バスケ仲間の高橋さんだ。195センチの身長に鍛えた肉体、ユキ君と比べてもかなりごっつい。よろけた私を高橋さんが咄嗟に支えてくれた。

「大丈夫?」

「ご、ごめんなさい。高橋さんのお腹、かたいですね」

「ははは、鍛えているからね」

高橋さんはペロッとシャツを捲り、割れた腹筋を見せる。

ペタッ、思わず手が出てしまった。高橋さんの腹筋を撫で撫で。自分のぷにぷにのお腹と全く違う、かちかち。あひゃっ、ヤバい・・・胸キューン。

「なにやってんの」

ガシッと手首を掴まれ、ハッとする。

「あ・・・・」

違う意味でヤバい・・・・・。

 

 

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