本当に別れたの?信じられなくて、何度も瞬きをしてユキ君を見つめる。
「舞が可愛くて、可愛くて、しょうがねぇのは手が掛かる子供みたいだからだと思ってた。俺がチビの頃、うちの親がそんな感じだったから。抱きしめてキスしたいとか、会いたくてどうしようもないとか、そんな自分の感情が何か分からなくて」
ユキ君は私の隣に移動すると私の手に自分の手を重ね。
「もう他の女とは会わない、舞だけだって誓うから」
私の耳に唇を寄せた。
「俺と恋愛して」
ぽろぽろ、涙がとまらない。
「好きだよ」
ユキ君の胸の中で泣きながら。
「私もユキ君が・・・・好き」
気持を打ち明けた。
「じゃあ、遠慮なくしていい?」
「な、何を」
キョトンとしている私の唇に軽くキスした後、ユキ君はニヤッと笑って。
「今度は、噛むなよ」
「ユキ君、ちょっと待」
私の言葉は無視。ゴンドラの中で何度もキスされて、景色を楽しむどころではなかった。
ユキ君と見つめ合うだけでドキドキ。
「このままホテル行ってもいい?」
ホテル?つまりそれは・・・・裸の付き合い。
「絶対、無理」
いくらなんでもそれはハードルが高過ぎる。
「健康な男なんだぞ。もうめっちゃ反応して抑えられないんだって、ほら見ろ」
ユキ君は自分の股間を指さす。
「やだっ」
ドキドキ取り消し。
「舞ちゃーん。いちゃいちゃするだけだって」
「信用出来ない」
「ここで犯すぞっ、こらっ」
「あ、地上着いたよ」
「舞ーっ」