ウサギとヒナ 第二話 繋がる糸

小説
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「お待たせしました、大エビフライ定食とヒレカツ定食です」

 運ばれてきた定食を見る。すごい大きなエビフライ、私もそっちにすれば良かった。

「ヒレカツも美味そうだな。交換しようか」

 なんて素敵な提案。私は目を輝かせる。

「はい」

 サクサクの衣に包まれた大きなエビ、甘くて食べ応えがあって。

「うーん、美味しい。こんな大きなエビ食べるの、久しぶり。ヒレカツも肉厚で柔らかくて、美味しい」
「ほんと美味そうに食うよな」
「美味そう、じゃなくて、本当に美味しいんです」

 豚の脂身が浮いた味噌汁も艶々の白米も、ふわふわの千切りキャベツも刻んだ沢庵も全部美味しいんだもん。
 もうダメ、箸が止まらないよーっ。

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