恋の時間ですよ 第15章 はじまり

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「舞ちゃん、俺と結婚して」

手を握って、見つめられたら。

「はい」

ひゃーっ、どうしよう。OKしちゃったよー、はいって、はいって、言っちゃったよーっ。

「大事にする。絶対、後悔させないから」

抱き上げられて、ドキン、胸が高鳴った。
ユキ君の顔がすぐそこに。
息がかかるほど近くて。

「ユキ君……」

「舞」

どっぷり二人の世界に浸っていると。

「商店街で公開プロポーズとは。舞ちゃんも、なかなかやるなぁ」

げっ、岩田青果のおじちゃん。配達の帰りか自転車に跨ったまま。

「おーい、舞ちゃん嫁に行くらしいぞ」

うぎゃーっ、そんな、大声で、言いふらさないでーっ。

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