「鷹羽君がこの前、友だち連れて来てくれたのよ。ラグビーやってたとかで、鷹羽君より大きいの。腕も足も太くてね」
しかし、お母ちゃん、ユキ君が来るとご機嫌だな。一人で喋ってるよ。
こそこそ様子を伺っていると、突然誰かに肩を叩かれた。
「ひゃっ」
振り向くと。
「お兄ちゃん」
「何、びっくりしてんだよ。お前が呼んだんだろ」
変な奴、と言う兄に着いて、私も店内へ戻った。
「あれ、ユキ君、仕事?」
「いえ、違います。今日は、お二人に大事な話があって」
兄は何かを察したらしい、私に視線を向け、ニヤリ。
「立ち話もなんだし、座って話そうか」
どうしよう、緊張してきた。
◆◆◆