ルームサービスでスパークリングワインを調達。
ケーキは、ユキ君のお母さんの手作りブッシュ・ド・ノエル。
「すごい、お店で買ったみたい」
「趣味なんだよ。パンやケーキ作りが」
「お母さんのパンも美味しいもんね」
「お袋に直接言ってやって。喜ぶから」
ネオンが眩しい大阪の夜景を眺めながら、大切な人と過ごす素敵なひととき。心がキュンキュンする。
「ローストビーフも手作り?」
「それは商店街の坂松屋さんの。焼き豚とかもお手製で美味しいよ」
「へぇ、今度食べてみたいな」
「分かった、じゃあバスケの皆と来た時に出すね」
他愛もない話も楽しくて。
「舞ちゃん、食わせて」
「はい、あーん」
「うん、美味い。舞もほら」
「あーん・・・。って、そんなたくさん、口に入んないよ」
笑って。
いっぱい笑って。
夜が更けていく。
サンタさん
来年も、再来年も、その次も、ユキ君と一緒にクリスマスを過ごせますように。
それが私のお願いです。