恋の時間ですよ 第9章 君の体にメロメロ

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「だから店で高橋さんの腹筋触って、うっとりしてたのか」

とうとう、彼にバレてしまった。変態だと思われないかな。

「どうりで一緒に風呂入るって言う訳だ。おかしいと思ったんだよ」

ユキ君は、笑って。

「いいよ、いいよ。何ぼでも触らしたる。なんなら、ちょっと全部見る?結構自信あんだ」

飛びつきたくなるような発言。

「見たいんだろう?」

ニヤリと笑う彼にチュッとキスされて、はうっ、もうだめ、自分を抑えられない。ゴクリ、唾を飲む。

「み、見たいかも。違う、全部じゃなくて、後ろ姿。そう後ろ姿が見たい」

「前は、いいの」

ブンブン顔を横に振って、お断り。見たいけど、それを口にするのはまだ恥ずかしい。

「つまんねーな」

それでもユキ君は、私を下ろすと背を向けて立ち上がった。ザバーッ、水音と共に一糸まとわぬ後ろ姿が目の前に現れる。
お湯に浸かっていたせいで、鍛えた体が濡れてキラキラ。予想を裏切らず、引き締まったお尻。太腿もしっかり筋肉ついている。背筋もすごく綺麗だ。変な意味じゃなく、まるで芸術作品を眺めているみたい。

「綺麗」

腰に手を置いて、顔だけをこちらに向け。

「触っていいよ」

おおっ、神のお許しが出た。

近寄り、盛り上がった背中に指を滑らせた。

「すごい」

着やせするタイプなんだ。ウエストとかは、ちゃんと締まって意外と細い。

「見惚れちゃう」

「そう?」

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