恋の時間ですよ 第9章 君の体にメロメロ

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「入るよーっ」

と声を掛けると。

「おー、いい湯加減だぞーっ」

と返事が。ぶはっ、新婚さんみたい。
カラッと戸を開けると檜の香りがした。ユキ君は頭にタオル乗せて気持ち良さそう、ゆったり湯船に浸かっている。男のくせに、妙に色っぽい。

「熱くない?」

「ああ、ちょうどいい」

掛け湯して、足を入れ、ゆっくりと肩まで浸かった。無色のさらっとしたお湯は肌がすべすべになる感じ。

「本当だ。良い気持ち」

「だな」

私もタオルを頭に乗っけて目を閉じ、温泉を満喫。

「ふー、最高」

「なんか、つまんねぇな」

「そう?」

「せめて、バスタオル巻いて入ってくれりゃあ、嬉しかったんだけど。水着じゃあな」

「バスタオルなんてやだよ。不衛生過ぎる」

「そこかよ」

スーッとユキ君が近づいてきて。私の腰に手を置いたかと思うと膝裏にも手を回した。

「えっ、ちょっと」

「せっかく一緒に入ったんだ。このくらいは、させろよ」

自分の膝の上に私を乗せた。
うぎゃっー、近すぎるって。私は水着だけど、ユキ君は裸。

「ちょっ、待って」

ジタバタお湯の中で暴れてると。

「それ止めて。反応すっから」

「うっ」

ピタッと動きを止めた。まさか抱っこされるとは思ってなかったから。お尻の下が気になって落ち着かない。密着する体、ああもう、どこに視線持って行けばいいか分かんないよ。
でも、だめ。魅惑の胸筋に抱かれているんだと思ったら、くらくら。
思わず手が、出た。

胸板撫で撫で。あひゃ、この弾力感が気持ちいい。手をずらし割れた腹筋も撫で撫で、ついでに太腿も撫で撫で。
うきゅーっ、萌えるーっ。ダメッ、顔がニヤけちゃう。

「もしかして、お前、フェチ?」

「あっ」

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