ウサギとヒナ 第七話 アプローチ

Pocket

 ガゴンッ。どうやら私の前の打席から聞こえてくるようだ。

「あーっ、なんでちゃんと飛ばないの」

 後姿から見て若い女性のようだ。もしかして私と同じ初心者かも。と思えるほど私と同じレベル。とにかくまともに当たらない。
 バゴンッ。うわっ、また打席の仕切板に当たってる。

「もういやっ」

 座り込んで頭を抱えてしまった。
 うん、気持ちはすごく分かる。

「基本が出来てないのに飛ぶわけないだろ」

 えっ。

小説更新、諸々のお知らせはtwitterで

PVアクセスランキング にほんブログ村