「お待たせしました、大エビフライ定食とヒレカツ定食です」
運ばれてきた定食を見る。すごい大きなエビフライ、私もそっちにすれば良かった。
「ヒレカツも美味そうだな。交換しようか」
なんて素敵な提案。私は目を輝かせる。
「はい」
サクサクの衣に包まれた大きなエビ、甘くて食べ応えがあって。
「うーん、美味しい。こんな大きなエビ食べるの、久しぶり。ヒレカツも肉厚で柔らかくて、美味しい」
「ほんと美味そうに食うよな」
「美味そう、じゃなくて、本当に美味しいんです」
豚の脂身が浮いた味噌汁も艶々の白米も、ふわふわの千切りキャベツも刻んだ沢庵も全部美味しいんだもん。
もうダメ、箸が止まらないよーっ。