恋の時間ですよ 第15章 はじまり

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一ヶ月後。
引っ越しを無事済ませ、その足で入籍。
手続き済ませ、役所の駐車場へ向かいながら、これからは、結城さんて呼ばれるんだな、なんて思ったら。

「いやーん、照れちゃう」

自分の体を抱きしめ、ゾクゾク、身もだえてしまう。

「変な奴」

ユキ君にぷっとふかれてしまった。

「だって、奥さんだよ。人妻なんだよ。艶っぽく響かない?」

「そうだな。じゃあ、早速帰ったら、人妻を誘惑してみるかな」

にんまりして言う。もう、エッチなんだから。

「ユキ君、昼間だよ。それにここ駐車場なんだから、人が聞いたら、どう思うか」

「だったら、今日はお触り、なしにするかな」

「えーっ、それはダメだよ。ありありじゃなきゃ」

「舞ちゃん、やっぱり俺の体が目的だったなんだな」

「そうだよ? ユキ君から筋肉取ったら、魅力半減だよ」

「ひどくねぇ?」

「冗談だって。拗ねないで」

「拗ねてねぇし」

むくれてスタスタ歩き出した。

「ユキ君、置いていかないで。待ってよー」

慌てて追いかければ、振り向いた彼が私を抱きしめる。

「帰ったら、お仕置きだな」

「お触りだけは、させてね」

◆◆◆

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