恋時間ですよ 第5章 Help

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カレーをパクパク食べていると、ふいに人の気配がした。右斜め上を見ると。

「ま、真理さんっ」

握っていたスプーンをポトリ、お皿に落とすくらいビックリ。
真理さんはニコっと笑って。

「隣いい?」

私の隣の席へ腰を下ろした。何とも言えないいい香りがふわり。
既婚者だと分かっていても、見惚れてしまう美しい容姿。オーラの色まで見えそうだ。先輩二人も目がハートになっている。
ほんとカッコいい。至近距離だと恥ずかしくて、直視出来ないや。

「仕事は慣れた?」

「あ、はい。だいぶ」

緊張で声がいつもより高くなってしまう。

「近いうちに、三好に行かせてもらうよ。自分だけ食べてないって穂高が拗ねているんだ。千佐子もトンちゃん焼きそばが食べたいって言うし」

「どうぞ、どうぞ。いつでも来てください」

お母ちゃん、喜ぶだろうな。

「ところで舞ちゃん、ちょっと頼みごとがあるんだけど。これあげるから聞いてくれる?」

そう言って真理さんは、私の目の前にペットボトルのジャスミンティーを置いた。

「頼みごと・・・ですか」

 

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