恋の時間ですよ 第2章 年下のくせに

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「お兄ちゃん、カウンターでいい?ジャンバー貸して、掛けとくから」

ユキ君がヴィンテージ加工の革ジャンを脱ぐと、黒いTシャツの袖から鍛えられた二の腕が見え、思わず見惚れてしまった。昨日はスーツを着ていたから分からなかった。大胸筋がTシャツを押し上げている。

ぬ・・・脱いでほしい。ごくり、唾を飲む。

「逞しい体してるのね。背も高いし、スポーツ選手なの?」

お母ちゃんが尋ねると、ユキ君は自分の腹部を摩りながら。

「学生の頃からずっとバスケをしているので」

「触ってもいいかしら?」

「どうぞ」

ユキ君の二の腕や胸板を母がペタペタと触っている。う・・・・羨ましい。

「すごく、硬いのね。パンパンって感じ。腹筋も割れているし」

くーっ、私も触らせて。もちろん、そんなこと口が裂けても言えないが。

「お母ちゃん、いい加減にしなよ。ユキ君が迷惑しているじゃない」

「あんた達、知り合いなの?」

 

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