ウサギとヒナ 第七話 アプローチ

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ウサギさんが私の叔父だという噂はあっという間に広まった。
 転勤して一ヶ月、人目も噂も全く気にしないウサギさんに、ちょっとモヤモヤしてます。

「どこ行くの」

 マンションのエントランスで、正人さんとバッタリあった。

「珈琲飲みに。正人は打ちっぱなしか?」
「今、帰ってきたところ。珈琲って四季だろ。俺も行く」

 今日は土曜日。
 近くに美味しい珈琲店があるらしく、散歩がてら行ってみないか、とウサギさんに誘われたのだ。

「なんだよ、邪魔する気か」
「話があるんだよ」

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