ウサギとヒナ 第五話 邪魔者

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 ウサギさんがソース顔なら、正人さんは塩顔のイケメン。
 美男美女、三人並ぶと圧を感じるな。

「よろしく、ヒナちゃん」

 手を差し出され、握手する。細くて、ひんやりした手だった。
 
「それと、こっちは朱里。三階で部屋を借りて、色々教室やってる。けど、勧誘されても入らないように」
「なによ、その言い方」
「よろしくお願いします」
「ふーん、可愛いんじゃない? 俺のタイプじゃないけど」

 私だってタイプじゃないですよ。と言い返したいところだが、我慢。
 相手はウサギさんの幼馴染。これから長いお付き合いがあるかもしれないし。

「気をつけろよ、こいつは嘘つきで、タイプじゃないと言って安心させるのが手口なんだ。二人になるなよ」

 そう言ってウサギさんは私の肩を抱き寄せた。

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