どうしよう、初めてだって言っておいた方がいい?
二十三にもなって、したことないなんて言ったら、バカにされる?
でも教えてもらわないと分かんないよ。
「ウサギさん、私、あまり経験がなくて、だから……その……下手かも」
ウサギさんはニッコリ笑って「大丈夫、気にしないから」私を抱き上げ、ベッドへ連れていった。
そこからは、ずっとウサギさんのペースだった。私はされるがままで。
ウサギさんのすること全部が、とろけそうなほど気持ち良くて、初めてなのに恥ずかしい声まで漏らしていた。
このまま、気持ち良く無事に初体験を終わらせることが出来る、と思っていた。途中までは。
ドキドキしながら、彼の行動を待つ。ああ、いよいよだ。これで私も大人……。
「うっ」