耳を舐められてゾクッ。ウサギさんは私の顎を指で持ち上げ、振り向かせた。
そっと触れる唇。だんだん深くなっていくキスに息が止まりそうになる。
ギュッと抱きしめられると、くらくらしちゃう。ひゃっ、お尻に手が。
もしかして、もう始めるの? 心の準備はしてきたけど、でも……。
「ウサギさん……。ちょっと、お話でも……」
「どんな話がしたいの?」
「ええっと……」
だめだ、全然会話が思いつかない。それもこれもウサギさんが触るから。
太腿を撫でられて、ドキドキ。走ってもいないのに息が上がっているよ。
キャー、そこは。タイツの上から撫でられて、思わずウサギさんの手首を掴んでしまった。
「ウサギさん……」
「手、邪魔」
「でも、あの、私……」
熱っぽいキスに言葉を遮られて、熱い吐息だけが零れる。
「んっ……んっ」
ウサギさんにキスされると、どうしてこんなエッチな気分になっちゃうのかな。
嘘、指が、指が……。いやーん、そんなところも触っちゃうの?
私はどうしたらいいのかな。何かした方がいいのかな。
「ヒナ、俺のも触って」
触る? どうやって触ればいいの?