恋の時間ですよ 第14章 坊ちゃん、心配です

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「あのよ、俺は、洗濯したり料理したりする為に一人暮らし始めたんじゃねぇぞ」

「料理しろとは、言ってないでしょう。作っておくからチンぐらいしろって言ってんの。そんなの小学生でも出来るよ」

指で耳栓して聞こえないふりするユキ君。態度悪くないか? ちょっとムカついてきた。

「聞いてんの?」

クルリと背を向けるとビール手にリビングへ逃げて行った。お前は、子供かっ。

「ユキ君」

「舞、うるせぇ。説教するなよ」

「心配してるんだよ」

本当に心配だよ。

「気持ちは嬉しいけど。ホント、今忙しくて家の事までやる気になんねぇから。そのうち、余裕が出来たら教えてくれ」

「……そんなに忙しいの?」

「ああ。やること山積み。家帰っても仕事のことばっか考えてる」

そ、そうか。

「なんてな。まぁ、忙しいのは確かだけど。仕事のことでも考えてないと、寂しいつーか。無性に会いたくなるっしょ?」

ドキン。ユキ君が私の頬を指先で撫で下ろす。

「二人で住もうと思って借りたのに、一人で住んでるとか。この状況、結構辛いんだぞ」

「わ、私だって。……寂しいし、辛いよ。ユキ君に触れないもん」

「んじゃあ、触ってよ。俺も舞に触れたい」

うきゃーっ、昼間っから、エッチですかーっ。
ドキドキしてきたよ。

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