恋の時間ですよ 第14章 坊ちゃん、心配です

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確か、お母さんは専業主婦だと聞いた。
きっと何から何まで世話してあげて、息子をキッチンに立たせる、なんて事は、させなかったのだろう。

「掃除は、どうしてるの?」

「掃除くらいは出来るぞ」

「じゃあ洗濯は? もしかして実家に持って行ってるとか」

「クリーニング」

「ええーっ、嘘でしょう。まさか下着も……」

「あ、それはクリーニング屋で断られたから、使い捨て」

なに?

「使い捨て?」

「だってよ、自分で洗濯なんてしたことねぇし、どないやって使うか分かんねぇもん。だからって実家に送るのも面倒だから」

こいつ、やっぱ感覚が坊ちゃんだ。

「なんのための洗濯機だよ? あれはただの飾り? 洗濯物入れて、洗剤投入してボタン押したら良いだけじゃない。もう、使い方教えてあげるから、やんなよ」

「また今度でいいよ」

「もうっ、何も出来ないなら一人暮らしなんてすんなっ」

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