恋の時間ですよ 第11章 嫉妬

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私が不機嫌なのを悟ったようだ、ユキ君がカウンター席へ移動してきた。
一応、気にしているみたいで、ご機嫌伺うような目をしている。

「やばいよ、ユキ君。うちの妹、根に持つタイプだから」

聞こえてるつーの。

「お兄ちゃんっ。無駄口きいてないで、早く焼きそば、お皿に盛ってよ」

「こえーな」

「舞、怒ってる?」

「別に」

「嘘つけ、顔に出てるぞ」

「お兄ちゃんは黙っててよ」

「はいはい。ほら、焼きそば、出来たぞ」

お兄ちゃんが焼きそばの入ったお皿を差し出した。カウンターの外へ回り、お皿を受け取ろうとした時。
ユキ君がお皿を奪い、バスケ仲間の席へ持って行き、鷹羽さんへ押しつけた。
それから私の手首を掴み。

「お兄さん、舞、借ります」

「おー」

私を連れ出した。

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