恋の時間ですよ 第9章 君の体にメロメロ

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目を覚ますとユキ君は、まだ私のお腹を撫でてくれていて、ビックリ。

「ちょっとは、マシになったか?」

「うん、だいぶ良い」

ホント私って、世話の焼ける女だな。いつもユキ君に助けてもらってる。

「本当に、優しいよね」

「舞にだけ、な」

ユキ君は、体を起こすと乱れた自分の浴衣を直し。

「起きる?テレビでも見るか?何やってたっけ」

急に、余所余所しい態度。ベッドから出て行こうとするユキ君の浴衣の袖を引っ張った。
振り返ったユキ君は、ちょっと驚いた顔で。

「舞?」

抱きたいとか、襲うぞとか言うわりには、絶対、強引にしようとしない。私が初めてだから、気を遣ってるのかな。
怖くないって言ったら嘘になる。でもそれよりも、好きな人に愛されたいって気持ちの方が強いから。

ね、抱いて。なんて言葉で誘うのは、ちょっと無理。だから、自分から抱きついてキスをした。

精いっぱいの私のお誘いに彼は。

「ホント、お前には参る」

私を押し倒し、応えてくれた。

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