恋の時間ですよ 第13章 約束
第12章最終頁へ戻る とりあえず顔を洗わせてほしい。それからちゃんと化粧して。って、化粧ポーチ持参してたっけ? キャンパスバッグをゴソゴソ。お泊りセットをチェックしてホッとする。 しかし、こうやって見るとユキ君の部屋っ…
第12章最終頁へ戻る とりあえず顔を洗わせてほしい。それからちゃんと化粧して。って、化粧ポーチ持参してたっけ? キャンパスバッグをゴソゴソ。お泊りセットをチェックしてホッとする。 しかし、こうやって見るとユキ君の部屋っ…
第11章最終頁へ戻る 三月も、もう中旬。この三週間、電話がほとんど掛かってこない。毎朝、LINEで「おはよう」を交わすのも、いつも私が先だったりする。 忙しいんだろうな、きっと大変なんだろうな、と思うけど、本当の意味で…
第9章最終頁へ戻る 十二月のビックイベントと言えば、やっぱりクリスマス。社員食堂で聞こえてくる話題もそれよりの話が多かったりする。 「ユキ君とクリスマスデートか、羨ましい」 ぼそっと林さんが呟くと。 「今からでも遅くな…
第8章最終頁へ戻る ユキ君と嬉恥ずかし、お泊りデート。水族館でたっぷり遊んだあとは、城之崎温泉の周辺をぶらり散策。その後は、車で旅館へ向かった。 広い日本庭園、上品な風格のある純和風の建物は数奇屋作り、なんだか別世界に…
第7章最終頁へ戻る どこへ連れて行こうか。旅行なんてほとんどしたことが無いと言っていたもんな。 俺と一緒ならどこでもいいって、くそっ、可愛いこと言ってくれるから困るよ。これはもう絶対、喜ばせないと。 とは言え、俺もデー…
第6章最終頁へ戻る つい最近出来た恋人は学生の頃、その長身を活かしバスケ部に所属していた。卒業後は社会人サークルに参加、今もバスケを続けている。 そして毎週土曜、ユキ君が練習の後、バスケ仲間を店へ連れて来るようになった…
第5章最終頁へ戻る 「いやあ、まさか大阪市に向かうとは、思わなかったよ」「本当に・・・」 私だって思ってなかったよ。「たまにいるんですよね、寝ちゃって終電無くなってタクシーで帰る人。まあ、そんな人がいるお蔭で、僕らもメ…
第4章最終頁へ戻る 家に帰っても気分が治まらず、イライラしてクッションに八つ当たり。 「バッカみたい。ホント最低、ユキのあほ」 何度も何度もユキ君をあほ呼ばわりした。 「私のドキドキを返せーっ」 クッション、ポカスカ叩…
第3章最終頁へ戻る 触らぬ神に祟りなし。 ユキ君には近寄らない。 と思っていたのに・・・・。 「パン食う?」 差し出された紙袋の中を見ると、きつね色した小さな丸い形のパンが四つ。朝食抜きだったからな、私は遠慮なく手を入…
第2章最終頁へ戻る 今日から私も会社員。張り切っていたせいか、早く会社に着いてしまった。隣の公園で、時間を潰すことにしよう。角のコンビニで温められたペットボトルのミルクティーを買い、ベンチに腰掛ける。青く澄んだ秋の空を…
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