ウサギとヒナ 第六話 狙われた恋人 2020年9月5日2020年12月30日 小説 ツイート シェア はてブ 送る Pocket Tweet Pocket パシッ。 突然、小気味いい音が鳴って、ハッとした。 「あだぁ」 正人さんが後頭部を押さえた。 その後ろでウサギさんがスリッパを手に、怖い顔で立っている。 「勝手なことぬかすな。お前はヒナの親か。なーにが認めないだ。叩くぞ、こら」 「もう、叩いているじゃないか」 「そうか、だったら蹴り入れるか」 そう言いながらウサギさんが膝を高く上げると、正人さんは逃げるようにリビングへ戻っていった。 ソファの隅っこでクッション抱きしめて、拗ねているようにも見える。 ≪ 前のページへ 次のページへ ≫ 小説更新、諸々のお知らせはtwitterで Follow @yukimari_family にほんブログ村