恋の時間ですよ 第7章 フェティシズム

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ユキ君は試合中、たくさんのゴールを決めた。その度に私に向かって手をあげる。ほら、また。私は照れて笑顔を返すのがやっと。

「ね、見た?こっち見て手を振ってたよ」

「私かな」

「私だよ」

ユキ君のファンなのかな。学生時代は結構有名で、追っかけもいたらしい。コートに立つだけでも存在感のある彼は、プレーでも魅せてくれた。遊び心も心得ていて、わくわくさせてくれる。ゴールを決めると歓声が沸いた。

「すげぇ、なんでプロにならなかったんだ」

「どうやったら、あんなプレーが出来るんだよ」

「カッコいいな」

学生さんかな。自分たちの試合でもないのに、わざわざ観にくるなんて、本当に有名なんだ。
うん、確かにカッコいい。
ルールを知らない私でも楽しめるんだから、ユキ君て凄いんだな。

しなやかで美しい動きにうっとり。
来週は、あの肉体美をたっぷり鑑賞できるんだ。そう思ったら嬉しくて足をバタバタ。
お尻とか太腿も触らせてくれるかな。でもやっぱり胸筋かな、あの胸をもみもみ・・・・。うひゃー、考えただけで勝手に手が動いちゃう。

「きゃーっ、恥ずかしい。どうしよう」

 

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