ウサギとヒナ 第五話 邪魔者

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 移動した先は寝室。
 私を組み敷くウサギさんの表情は、柔らかい。怒ってはいなさそうだ。

「追い出すなんて出来るわけがない。むしろ、その逆だからヤバいんだよな」

 ヤバい? 
 ギュッと抱きしめられて、ドキドキ。

「夜まで我慢しようと思ったのに。やっぱ、無理だわ」
「我慢してたんですか?」
「車の中でも、エレベーターの中でも、我慢しまくってた」
「私も、ずっとしたかったです」

 押し当てられた唇、探るように動く舌。ウサギさんを求めて、体の芯が熱い。
 もっとキスして。もっと私に触れて。
 ウサギさんが側にいることを肌で感じさせてほしい。

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