月曜の朝まで、数えきれないほどキスをした。エッチなことも……キャーッ。
食事もお風呂も、とにかくずっと一緒。
楽しい時間はアッと言う間に過ぎてしまう。ホテルを出たら、週末まで会えない。
そう思うと寂しくて、恋しくて、別れがたい。
だから「早く、週末にならないかな」なんて、自分からウサギさんの手を握って、言ってしまった。
「今度の週末は、ごめん。海外出張で、来週の水曜日に戻ってくるんだ」
「そうなんですか」
なんだ、がっかり。会えないのか。
「そんなに俺と一緒にいたかった?」
顔を覗き込まれ、胸がキュンと締め付けられる。
寂しいけど、仕方ない。我がまま言っても、困らせるだけ。
「はい。でも仕事だから、我慢します」
「我慢ね。俺は、来週末まで我慢出来そうにないな。……そうだ、来週東京へこないか。有給使って」
「東京に?」
「俺の誕生日。祝ってもらえると嬉しいな」
そうだ、ウサギさんの誕生日だ。
一緒にお祝いしたいな。