ウサギとヒナ 第六話 狙われた恋人

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 料理もワインも残っているので、二人で飲みなおし。
 ほろ酔い気分で二人っきりとか思うと、なんかすごくウサギさんに甘えたくなる。
 グラス手にしたままウサギさんにしな垂れかかると、ウサギさんも私の腰に手を回してきて「ヒナ」ってちょっと低い声で呼んで、キスしてきた。

「ウサギさん」

 気持ち良くて、とろけそう……。
 ウサギさんが私の手からグラスを奪い、テーブルへ置く。長く細い指が私の耳たぶに触れる。
 それだけで、感じてしまう。見透かしたような目つき、ウサギさんが内腿に指を滑らせた。
 もっと触れてほしい。

「ウサギさん……。ベッドでしたい……」
「ベッドでなにしたいの?」
「いちゃいちゃしたいです」

 ウサギさんは口角を上げ微笑むと、私の膝裏に片腕を入れた。
 ひゃーっ、お姫様抱っこですか。どうしよう、もうドキドキと興奮でどうかなりそうーっ。

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