ウサギとヒナ 第六話 狙われた恋人

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「あー、腹減った。飯にしよう、飯」

 えっ、もう、お昼? 時計を見ると十二時を過ぎていた。
 やばっ。

「ヒナちゃん、私たちと一緒に行く?」
「あ、今日は遠慮しておきます。約束があるので、外で食べてきます」

 ウサギさんと十二時に約束してたのに。コートとスマホを掴み、大慌てでビルの外へ出た。
 待ち合わせは隣のコンビニ。駆けつけると、黒のピーコートを着たウサギさんが立っている。
 なんか雑誌から抜け出してきたみたい。立っているだけでカッコいい。

「ん?」

 あのお姉さま方は何者?
 ウサギさんを囲んじゃって、しかも三人もいる。

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