ここに愛がある 第一章 チャンスの神様

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ラーメンを二つ注文、コップの水を半分飲む。よしっ、言うぞ。気合を入れ、スマホを握りしめる。

「アドレス、交換して」
「ごめん、無理」

ストレートパンチのような即答。

「こんな強引な女は、苦手?」
「そうだね」

困ったような表情。確かに、いきなりアドレス交換しろとか、迷惑だったか。

「慣れてるけどね」

慣れている、それは女性から口説かれることが多いってことか。

「イケメンさん、彼女とか、いるの?」
「一応、いるかな」
「あー、そっか、そうだよね。いないわけないか。うーん、残念」

なんだ、がっかり。
そうだよね。こんなにイケメンなんだから、彼女の一人や二人くらいいるのは当然か。

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