ヒロシの日記

小説
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一週間ぶりの日記。子供の頃は、毎日書くものだと思っていたが、そんなにマメな性格ではないので、気が向いたら書くことにする。

昨日、嫁と居合わせてしまった。たまに帰ってくるんだよな。ほんと、たまに。
マジで焦ったよ。浴室で準備している時だったから。
お陰で伊織を随分待たせてしまった。しかも嫁がいたからと、ついうっかり言っちまったせいで、気まずい空気になって。
お互いの気分も盛り下がり、その日はただ一緒に並んで寝ようってことになった。
ごめん、伊織。
機嫌直してもらいたくて。

「明日、天気が良ければ星空観測に行かないか」
「いいですけど」

つーことで熱い珈琲と毛布持参して、再び、和歌山の海洋公園へ向かった。
月の出入りを調べると、今夜は真夜中まで月が出ない。星空指数は80%。

到着早々、カメラ撮影。
その後は、ロールマットに毛布を敷いてその上に寝転んで星空を観測。
先週来たときは、月明りであまり見えなかった星が、今夜はたくさん空に輝いていた。時々、飛行機が邪魔してくれたけどな。

「薄っすらと見えてる、こいつが天の川かな」
「そうですね、多分」
「きれいだな」
「はい」
伊織の機嫌も良くなったし、これは帰ったら即、寝室行きだよな、きっと。
「やば……」
「何がですか」
「いや、なんでもねぇよ」

星空を眺めながら、俺の頭の中は伊織といちゃこらすることでいっぱいになっていた。
早く帰りたいっ。

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