恋の時間ですよ 第13章 約束 

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ホテルの部屋に入った途端、飢えた野獣がいきなり襲ってきた。息つく暇すら与えてもらえない、激しいキスに酸欠寸前。
酔っぱらって寝てしまい、昨夜はお風呂どころかシャワーもしていないことに気付く。

「ちょっと、待ってて、シャワー浴びてくる」

「いいよ、そんなの」

お構いなしで私の服を脱がしに掛かる。

「良くないって」

ユキ君の目がキラリ。うひゃっ、これはヤバい予感。

「後で一緒に入ろう」

「それなら、今、一緒に入ろうよ、ね?」

「無理」

無理なのは私の方だって。
腕を突っ張り体を引き離そうとしたが、ビクともしない。

「ギャッ」

お尻の下に腕が回り、えっと思った次の瞬間、ユキ君の肩に担れ。
そのまま彼はベッドへ移動。私を下ろす彼は、どこか楽しそうで。

「もうっ、荷物じゃないんだから」

文句を言いながら、内心ドキドキしていた。
だって、いつも優しいユキ君が、飢えた野獣みたいに私を求めているんだもん。

「文句も後で聞く」

押しつけられた唇に翻弄され、抵抗する気力も奪われて、ユキ君に落ちていく。
波にのまれ、溺れそうな感じがして。
しがみつき、何度もユキ君の名前を口にする。

やっと解放され、お風呂へ向かい、湯船に浸かって見れば、体のあちらこちらにキスマークが。
首筋にも跡が残っていた。

「こんな目立つ所にもついてるよ。うーっ、あほユキめっ」

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