恋の時間ですよ 第12章 不安な気持ち

お気に入り
Pocket

それ以上考えるのが怖くなった。
広い部屋、大きな机、その上にはノートパソコン。壁掛けのテレビ、コンポ。
どう見ても誰かの部屋だ。
そして出窓に飾った写真立て。
マリンワールドで撮った写真が飾られている。それを手にした途端、凝固。
頭が真っ白。もはや言葉が出て来ない。
放心状態。目の前でユキ君が手をブンブン振って呼びかける。

「舞ー、おーい、戻ってこいよー」

ハッとした私は、バンッと出窓の扉を開け、足を乗せた。逃げなきゃ!

「よせ、二階だぞ。落ちたら怪我すんぞ」

ユキ君に担がれベッドへ引き戻された。

「か、帰るーっ」

半泣きで訴えた。

「舞?」

「な、なに考えてんねんっ」

「落ち着けよ」

狼狽える私の肩に手を置いて、ニコニコしている彼は、どこかおかしいんじゃないだろうか。
この状況で、この状況で。

「落ち着けるかーっ」

小説更新、諸々のお知らせはtwitterで

PVアクセスランキング にほんブログ村